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日本の事業会社:11年の見通し――格付けの安定化は続くが、改善の速度は不透明/その2・主要業界の見通し《ムーディーズの業界分析》

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  • 2011年2月14日 5:14 PM
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コーポレートファイナンスグループ
SVP- チームリーダー 谷本 伸介/VP-シニア・クレジット・オフィサー 廣瀬 和貞
小坂 則子 VP-シニア・アナリスト/岡本 賢治 VP-シニア・アナリスト
臼井 規 VP-シニア・アナリスト/澤村 美奈 AVP-アナリスト
高橋 良夫 AVP-アナリスト/斉藤 円 アソシエイト・アナリスト

●主要業界の見通し

 格付け対象となる主要業種の見通しは、概して安定的であるが、国内経済の低成長、外国為替水準の円高、経済政策/財政政策の不透明さ、あるいは特定の産業においては生産能力の過剰といったネガティブな要素も含まれている。

自動車業界
 ムーディーズは10年5月より、世界の自動車業界のアウトルックを「ポジティブ」と見ている。また、収益も改善傾向が続くと予想している。同様に日本の自動車会社の基本シナリオも、11年は10年に続き収益率の改善が期待されている。

 今後の課題としては、自動車業界の変動性、また新興国への需要のシフト、国内の補助金の終了、また縮小後の対策などが挙げられる。円高環境下での競争力の維持も、重要な課題の1つである。

 10年にムーディーズはトヨタ自動車をAa1からAa2に格下げした。これは主に品質問題、またはリコール問題により、収益の低迷が長引くことが予想されるためである。10年は、その他の格付けを付与している自動車会社に関して格付けの変更は行っていない。

 10年の米国市場は、トヨタ自動車のリコール問題、トヨタ自動車・ホンダの新車投入が少なかったこと、ガソリン価格安定によるライトトラック需要の増加などの要因が日本メーカーにとってネガティブであった。他社がインセンティブを下げる中、トヨタ自動車とホンダは積み増したが、2社の市場シェアは09年より下がった。

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日本の事業会社:11年の見通し――格付けの安定化は続くが、改善の速度は不透明/その1・概要《ムーディーズの業界分析》

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  • 5:13 PM
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コーポレートファイナンスグループ
SVP- チームリーダー 谷本 伸介/VP-シニア・クレジット・オフィサー 廣瀬 和貞
小坂 則子 VP-シニア・アナリスト/岡本 賢治 VP-シニア・アナリスト
臼井 規 VP-シニア・アナリスト/澤村 美奈 AVP-アナリスト
高橋 良夫 AVP-アナリスト/斉藤 円 アソシエイト・アナリスト

●概要

 日本の事業会社の格付けの傾向は、2010年に安定化に向かった。09年と比較して、10年の後半からは、ネガティブな方向での格付けアクションが減り始めた。四半期を追うごとに、格付けの見通しが安定的である発行体の比率が増え、10年末には世界危機前の水準にまでほぼ回復した。

 現在までのところ、このように安定的な格付けの見通しが増える傾向は、中国をはじめとする新興国市場の需要の伸び、大幅なコスト削減、および何件かの増資の成功等の結果、財務状態が改善したことを反映している。すなわち、利益率の回復と財務レバレッジの低下が進んでいる。

 ムーディーズの格付け対象会社の中で、10年に発生したデフォルトは1件(会社更生法適用の日本航空インターナショナル)だけである。このような低いデフォルト発生率は、日本の協力的な銀行システムの存在と、ムーディーズの格付け対象の大部分を投資適格先が占めていることによる。

 一方、「ネガティブ」の格付け見通しの比率は依然として大きい。10年末時点で全体の18%がネガティブであったが、世界危機前は5%以下であった。これらの発行体に関しては、停滞する国内市場と、輸出の伸びの鈍化が予想されるという状況に直面する中で、世界不況によって弱まった信用力水準をどれだけ速いペースで回復していけるか、という点をムーディーズは懸念している。

 11年のこれからを展望すると、格付けの安定化の傾向はさらに進むとみられる。それを支える要因となるのは、日本経済の停滞が続くと予想される中、伸びが鈍化しつつあるとはいえ、輸出の拡大であろう。

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「手肌に優しい」を女性が支持 寒い冬場に伸びる食器用洗剤

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  • 5:10 PM
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 毎日の家事の中で食器洗いは欠かせない。でも、洗剤の刺激による手荒れが気になる――。そんな悩み多き女性の問題を解決してくれる食器用洗剤がじわりと人気を集めている。

 花王が1年前に発売した「キュキュット ハンドビューティ」がそれだ。

 従来から手に優しい洗剤はあったが、汚れ落ちが悪い。一方で洗浄力が強い成分を増やすと、手が荒れやすくなるなど、洗剤の課題は多かった。加えて冬場は乾燥しているうえ、お湯で洗えば、汚れと一緒に手の脂分まで落ちてしまう。

 そこで花王が製品開発に活用したのがスキンケア研究で培ったノウハウだ。洗剤の皮膚への浸透を抑えて手荒れを予防する成分と、汚れを細かく分解して洗い落とす成分の配合比率を調整。手肌への影響を確認するため、皮膚科医と連携して主婦に使用調査を行うなど、試行錯誤は4年に及んだ。

 その甲斐もあり、価格は既存製品より3割高い250円前後だが、好調に推移。花王に続いて、P&Gやライオンなど競合各社も相次いで「手肌に優しい」洗剤を投入したことで、いまや洗剤市場の1割を占めるまでに成長した。この結果、デフレで苦しめられていた市場は、2010年10〜12月期に前期比3%増まで巻き戻した。寒い冬の熱い戦いはまだまだ続きそうだ。

◆花王の業績予想、会社概要はこちら

[+画面クリックで詳細チャートを表示 <会員登録(無料)が必要です>]

(島田知穂 =週刊東洋経済2011年1月29日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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《書評》私は生まれなおしている スーザン・ソンタグ著 〜知性と行動の人の極私的世界

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  • 5:00 PM
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評者 歳川隆雄 『インサイドライン』編集長


 20世紀アメリカの知性と良心を代表する小説家、批評家、人権運動家、正義の使徒の形成期が赤裸々に綴られた14歳から30歳までの日記である。

 ランダムに、極私的世界のある日をのぞいてみる。「オーガズムはあらゆるサイズでやってくる:大、中、小……より深く感じるのはされる側……『純粋にオトコ体質』の男役(ダイク)は相手にぜったい自分を触らせない」。堂々たる知性と行動の人、26歳の記述である。パリ、レズビアンの共生相手と葛藤のさなかだった。

 同日同じページの記述には、ローマ帝国の軍隊の単位の情報に続いて「私は、傷でもあり小刀(ナイフ)でもある! 犠牲(いけにえ)でもあり、刑吏でもある!」(ボードレール)、「充溢(じゅういつ)は美である」(ブレイク)のメモ書きがある。アクセス可能なあらゆる文学、哲学、宗教、革命、巷の情報がメモされ、早熟な著者のエロスと頭脳が共鳴している。

 英才教育制度で16歳からカリフォルニア大学、シカゴ大学、ハーバード大学、英オックスフォード大学をなで切りにし、その間に結婚、出産、離婚。そしてパリのボヘミアン社会に飛び込む。

 この日記が終わる1963年、ソンタグは作家としてデビュー、『反解釈』『ラディカルな意志のスタイル』などの過激な評論集で一世を風靡する。晩年、9・11直後のブッシュ大統領への痛烈な批判で保守派の標的にされながら、ノーベル文学賞候補ともなったが、その旺盛な執筆活動は生涯で三度目のガンのため2004年末に終わった。

 本書の表題「私は生まれなおしている」は、自由意志で生きる己への宣言(マニフェスト)であると同時に、切羽詰まりながらも愚鈍な日常感覚に埋没している憂き世のわれわれに対する、泉下のソンタグからの檄文であると
も読める。

Susan Sontag
1933〜2004年。20世紀アメリカを代表する批評家・作家の1人。著書に『反解釈』『ラディカルな意志のスタイル』『写真論』『隠喩としての病い エイズとその隠喩』『土星の徴しの下に』など。

河出書房新社 3360円 415ページ

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《書評》地域創生への挑戦 清成忠男著 〜創業の活発化による中小企業の集積を提唱

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  • 5:00 PM
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評者 高橋伸彰 立命館大学教授


 本書は40年以上にわたり地域研究に携わってきた著者が、これまで展開してきた議論を、「現時点の経済環境・経済問題の追及・政策提言の視点から発展させたものである」。喜寿を迎えた著者が、リーマンショックや民主党による政権交代をも射程に入れて筆を執った背景には、今こそ新しい地域創りが必要だという時代認識がある。

 まず1970年代に玉野井芳郎氏が提唱し、その実践に著者自身も参加した「地域に生きる生活者たちがその自然・歴史・風土を背景に、その地域社会にたいして一体感をもち、経済的自立性をふまえて、みずからの政治的・行政的自律性と文化的独自性を追求する」という地域主義は、東京一極集中の前で幻想に終わったのかと問う。著者の答えはノーであり、グローバル化、成長率の低下、高齢化といった構造的な制約が増すなかで「むしろ、内発的地域振興の必要性はますます強まっている」と言う。

 著者の持論である「内発的振興(発展)」とは、企業誘致や財政による所得移転には依存せず、住民が主役となって地域経済の自立を目指すことである。期待される担い手は情熱と専門能力をもって地域の自立に取り組む人財と、中小企業である。人財は当然としても中小企業が重要なのは、特定の地域にしか立地していない大企業とは異なり、中小企業は全国どこにでも存在しているからだ。「中小企業の活動が地域に貢献すれば、地域経済は安定する。地域に数多くの中小企業が集積され、これが活躍すれば、地域経済は発展する」と著者は主張する。

 これに対し、政権交代を実現した民主党の「新成長戦略」には担い手論が欠如しているだけではなく、自民党時代と同様に「地域は疲弊した存在、中小企業は弱者としてしかとらえられていない」と不満を示す。革新的な中小企業の登場で力強く発展している地域も少なくないことに鑑みれば、「中小企業弱者論」からスタートするのではなく、中小企業をもっと伸ばすことに政策は焦点を当てるべきだと著者は言う。中小企業は、地域の外部に市場を求める大企業とは違い、「地元のコミュニティに貢献しないと利益をあげることはできない」からだ。

 そこで重要となるのが、いかに創業を活発化させるかだ。創業が停滞すれば、内発的な新産業の創出は期待できず、地域の発展も望めない。しかし、個別地域の努力だけでは限界があることも事実だ。持続可能な発展をはじめとする、経済社会のパラダイム・シフトに適合した国土構造の再構築を著者が求める理由もここにある。地域主義の現代的意義を再確認させる書。

きよなり・ただお
法政大学名誉教授、地域活性学会会長。1933年生まれ。東京大学経済学部卒。法政大学経営学部教授、学部長を経て、96〜2005年法政大学総長・理事長。大学基準協会会長、中央酒類審議会会長、沖縄振興開発審議会会長など歴任。

有斐閣 3465円 262ページ

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新日鉄、住金合併で取り残された 神戸製鋼所はどうする

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  • 3:00 AM
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   新日本製鉄と住友金属工業は2011年2月3日、12年10月をめどに合併する方針だと発表した。かつて粗鋼生産量世界1を誇った新日鉄も、中国企業の台頭などにより、2009年で6位に後退、世界シェアは3%程度だ。グローバルプレーヤーとして今後も存在感を保つには規模の拡大が不可欠と判断した。

   ただ、今回の合併劇には、2002年に始まった「3社資本提携」の一角である、神戸製鋼所の名前がない。合併が実現すれば、規模で大きく取り残される神鋼の行方に注目が集まっている。

水面下での根回しもなく、発表するその日に連絡

「(神鋼とは)足元では現状維持と考えている。それ以上でも以下でもない。現状、(神鋼と)アライアンスの効果が出ており、その関係は維持したいが、今回の統合に神鋼がどうということはない」

   3日の合併発表会見で新日鉄の宗岡正二社長は、今後の神鋼との関係についてやや突き放したようにこう述べた。まだはっきりしないことが多いが、当面、少なくとも2012年10月の合併会社の設立時点で、神鋼が加わる可能性はかなり低い。

   新日鉄と住金の合併で粗鋼生産量は計約4800万トンと、アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に次ぐ世界2位に浮上する見込み。一方、神鋼は2009年の粗鋼生産量が592万トンで世界的には48位にとどまる。

   出資比率が小さいとはいえ8年もの間、資本提携関係にありながら、水面下での根回しもなく、発表するその日に連絡を受けたという神鋼経営陣にとっては、大きな衝撃ではあったようだ。

路線転換してJFE陣営に入る可能性も

   ただ、3社の資本提携とは言っても現状では、新日鉄と住金から3.45%の出資を受け、神鋼からは新日鉄に0.8%、住金に2.3%をそれぞれ出資するという関係に過ぎない。新日鉄が住金株を9.4%保有し、住金が新日鉄株を4.2%保有する関係に比べても関係は薄いのが実態。グローバル企業の規模拡大が進む中、神鋼として単独での生き残りを図るのか、規模を追求できる「大きな傘」を探すのかが問われる。

   もっとも、神鋼は事業の大半を鉄鋼部門が占めるわけではなく、アルミや建機など事業分野は幅広く、建機事業の経常利益は全体の3割強に及ぶ。また、低品質の鉄鋼石や石炭でも、純度が高い鉄を生産できる「ITmk3(アイティーマークスリー)」と呼ばれる独自技術についても、米国を皮切りに世界展開を始めている。このため独自路線をまい進しても生き残れる、と考える可能性もある。

   ただ、その場合でも日本の鉄鋼業界2位陣営ながら世界9位にとどまるJFEスティールの思惑が焦点となる。JFEは昨年、インド大手のJSWスティールに15%出資するなど、グローバルな視点で動き始めている。新日鉄・住金合併会社に大きく差をつけられたままでもいいと考えるかどうか。神鋼が従来路線を転換してJFE陣営に入るシナリオもないとは言えなくなっている。

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JRA史上最高配当1950万円 小倉競馬で

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  • 12:10 AM
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   日本中央競馬会(JRA)の小倉競馬第4レースで2011年2月13日、3連単1950万7010円の配当が出た。05年10月に東京競馬場第12レースで出た3連単1846万9120円の記録を更新するJRA史上最高額の配当となった。

   1着は9番人気のゲティスバーグ、2着は15番人気のカリスマミッキー、3着は6番人気のシルクフラッシュだった。

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幻冬舎やCCCも上場廃止 MBOで経営者主導狙う

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  • 2011年2月13日 6:30 PM
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   経営陣が自社の株式を取得するマネジメント・バイ・アウト(MBO)。この手法を使った上場廃止が相次いでいる。東京証券取引所では2010年、オフィス向けコーヒー販売の最大手ユニマットライフやビルメンテナンスの東京美装興業、ベビー用品のコンビが、またJASDAQに上場していた中堅出版社の幻冬舎もMBOによって上場を廃止した。最近ではCD・DVDレンタルの「TSUTAYA」などを展開するカルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)が上場廃止の道を選んでいる。

   M&A助言のレコフによると、2011年1月から2月8日までのわずか1か月に、MBOによる上場廃止を選択した企業はじつに6社にのぼり、昨年のほぼ半数に達している。

わずか1か月で2010年のほぼ半数に

   レコフの調べでは、2010年のMBOの実施件数は全体で69件。前年に比べて21件減った。しかし、このうち上場廃止を選んだ企業の割合は、2.2ポイント増えて18.8%を占めた。

   さらに、2011年はこの1か月ほどでMBOの実施件数が全体で7件。このうち、上場を廃止した企業はじつに6件を占めている。

   1月以降にMBOによる上場廃止を明らかにした企業は、東証1部に上場する衣料品通販のイマージュホールディングスや引っ越し大手のアートコーポレーション、CCC、ジャスダックに上場するソフトウエア開発のワークスアプリケーションズや溶融亜鉛メッキ専業の田中亜鉛鍍金などと相次いだ。

   MBOが急増する背景には景気悪化による業績の低迷と、それに伴う株価の低迷で株主の「目」が厳しくなったこと、また監査費用など上場を維持するコスト負担が大きいことがある。

   MBOを選択する企業はオーナー経営者が多い。野村証券投資調査部シニアストラテジストの西山賢吾氏は、「独自のスタイルに基づいた経営で業績を伸ばし上場を果たしたが、一方で株主などの利害関係者との調整や敵対的買収への懸念など、ネガティブな影響もある。そうした中で結果的にMBOという判断に至るのではないか」とみている。

背後に投資ファンドや銀行の存在

   2006年ごろから増えてきたMBOだが、ここ数年までは未上場子会社の経営陣がMBOを仕掛けて親会社から「独立」するケースが少なくなかった。未上場のため、株主数が限られていたり、経営陣が過半を保有していることもあり、MBOにかかる金額も数億~数十億円で収まっていた。

   それが最近は、これまで株式を公開していた企業が上場廃止を目的にMBOの手段をとるため、MBOにかかる金額も大きくなる傾向にある。2010年のMBO金額は全体で1740億6800万円だったが、このうち上場廃止を前提としたMBOにかかった金額は1627億2600万円と90%を超した。

   MBO金額の規模が大きくなることで経営者は買収資金の不足分を、バイアウト・ファンドや銀行から調達するケースも増えている。たとえば、2月4日にMBOの実施を発表したCCCの場合は現在、全株式の41%を保有している創業者の増田宗昭社長が、同氏が100%出資する買い付け目的会社のMMホールディングスを通じて最大696億3500万円で自社を買収するが、買い付けが成立した後には、みずほコーポレート銀行や三井住友銀行が約1000億円を上限に融資することを約束している。

   「トップダウンによる経営の立て直しに成功すれば、再上場という道もある」(野村証券の西山氏)ことから、バイアウト・ファンドや銀行も側面支援に力を入れつつある。

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なぜ今共通番号導入なのか 消費税アップには避けて通れない

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  • 3:00 AM
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   政府の「税と社会保障の共通番号制度」に関する実務検討会(座長・与謝野馨経済財政担当相)が2011年1月末、全国民に番号を割り振る「共通番号」に関する基本方針を打ち出し、導入に向けて本格的に動き始めた。

   2月中にも「番号制度創設推進本部」(本部長・菅直人首相)を設置し、11年秋の臨時国会で関係法を制定、15年1月に利用開始をめざし、名称も公募するなど国民の理解を得たい考えだ。

所得税の不公平税制是正も狙う

   「共通番号」は、国民一人一人に番号を振り、所得を把握するとともに、納税や社会保障サービスに活用する制度。番号導入して氏名、住所、生年月日、性別の基本情報のほか、年金手帳、医療保険証、介護保険証など「保険証機能」を一元化し、その人の番号が入ったICカードを配る。

   国民はこのカード1枚あれば、各種の社会保障給付を受けられ、インターネットで自分の医療や介護の診療履歴も把握できる。併せて確定申告で各種証明書の添付を省略できるようにして医療費の控除申請などを簡単に受けられるなど、政府は「利便性」のPRに余念がない。

   米国の社会保障番号など、各国に同様の番号があり、事実上の個人のID番号として使われている。確かに、旧社会保険庁の杜撰な管理による「消えた年金」のような問題も、共通番号なら起こりにくいが、全国民に番号を振る「国民背番号制」ともいわれ、国の統制への不安が根強いほか、個人情報の漏えいも懸念される。このため、政府は情報保護体制を監視する第三者機関設置も打ち出し、不安を払拭しようと懸命だ。

   なぜ今、共通番号なのか。消費税アップと一体であるのは言うまでもない。低所得者への社会保障を充実させることで消費税増税への理解を得たいというのが一つだが、実務的にはより意味が大きい。

   所得を100%捕捉されるサラリーマンに対し、個人事業者や農民などは必要経費が幅広く認められ、事業所得と個人所得の区別があいまい。「クロヨン」「トーゴーサン」などと呼ばれる所得税の不公平税制是正は、消費税の「益税」(非課税業者に消費税分として客から預かった消費税の一部が残る)問題とともに、「消費税率アップに避けて通れない課題」(財務省幹部)。共通番号による事業者らの所得の正確な把握が不可欠なのだ。

「給付付き税額控除」にも番号制が必要

   また、消費税は生活必需品など所得によって消費額にそれほど差がないというように、低所得者ほど所得に対する負担が重い「逆進性」を内包している。消費税率をアップする場合、「逆進性」の影響を緩和するため、低所得者対策が不可欠とされ、「給付付き税額控除」が必要との声が強い。低所得の人には納めた消費税額の一定部分(最低限の生活に必要な消費分にかかる消費税分)を還付する制度を導入するとしても、所得税を納めていない人には所得税から差し引くことはできない。このため、納めた消費税相当額を逆に給付するのが、「給付付き税額控除」。その場合、不正受給防止には正確な所得を把握することが絶対条件で、そのために共通番号が必要というわけだ。

   こうした課題は自民党政権時代から分かり切っていたことで、それなのに番号制は浮かんでは消えた。それだけ国民の懸念が根強く、特に、政府が言うように利便性を高めれば高めるほど、不正アクセスなどで年金の給付履歴だけでなく、病歴や所得内容などの個人情報が外部流出するなどの恐れは強まる。

   政府は、6月に「社会保障・税番号大綱(仮称)」を策定、その中に情報保護対策として、(1)個人情報保護が適切に行われているかを監視する第三者機関の設置、(2)国民が自らの情報にどの機関がアクセスしたかを確認できる制度の導入、(3)不正な情報利用への罰則強化の検討――などを盛り込むとみられるが、第三者機関は、公正取引委員会のような独立した強力な権限を持つかなど、検討すべき課題は多く、「短時間で国民の理解を得るのは容易ではない」(民主党中堅議員)。

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新宿・通り魔予告で中3男子を逮捕

  • Posted by: admin
  • 2011年2月12日 10:42 PM
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   2ちゃんねるに「新宿駅ハイウェイバスの入り口あたりで通り魔を起こす」などと書き込まれた問題で、警視庁は2011年2月12日、横浜市の中学校3年生の少年(15)を威力業務妨害の容疑で逮捕したと発表した。少年は、2月6日夕方、携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi」を使って2月12日夜に通り魔予告を書き込み、バス会社に警戒態勢を取らせるなどして業務を妨害した疑いが持たれている。

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